これまで高額な費用から大企業しか使えなかったLINE公式アカウントがLINE@と統合され、中小企業や店舗、個人でもLINE公式アカウントを活用することが可能になりました。
LINE公式アカウントであれば、これまでLINE@のフリープランでは使えなかった機能も無料で使えるようになるなど、これまで以上の集客が期待できます。その中でも今回は、LINE公式アカウントの主力機能であるメッセージ配信を中心に解説。
テキストメッセージの他にも、クーポン機能や動画の他にも、スタンプ配信など友だちと様々なコミュニケーションを可能にするメッセージ配信。今のうちに詳しく知りたい!という方はぜひ最後までご覧ください。
LINE公式アカウントのメッセージ配信を分かりやすく解説
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、自社や店舗のアカウントに友だち登録をしてくれた友だちに対してメッセージを配信することができます。配信通数はプランにより異なり、フリープランでは1,000通まで配信可能です。
それぞれのプランと、プランによる違いを見てみましょう。
友だちへのメッセージ配信数はプランによって変わる
プランにより機能面の違いはありませんが、追加費用なく送ることができるメッセージ配信の通数と、追加メッセージの従量課金が大きく変わります。スタンダードプランでは、1,000,000通送ることで従量料金は1.5円/通となります。
フリープランで追加メッセージを送ることはできませんが、月ごとにプランを変更することが可能なため、メッセージ配信通数に応じて1,000通を超える場合はライトプランへ変更することができます。
またLINE@でのダウングレードはフリープランのみでしたが、スタンダードプランからライトプランやフリープランへの移行もLINE公式アカウントでは可能になります。
フリープランで毎週に1回のメッセージを配信する場合は、250人の友だちを目安に。月に2回の配信と決めている場合は、500人を超えたタイミングでスタンダードプランへ移行することになります。
出典元:LINE公式アカウント 2019年10月-12月媒体資料より
また画像のように3吹き出しで1配信としてカウントされるため、スタンプとテキストなど分けて送るのではなく、1配信にまとめることで通数を抑えることができます。
各形式別のメッセージ
各形式別のメッセージは、画像のように各アイコンをクリックすることで切り替えることができます。左から順に
テキスト
吹き出しのアイコンはテキストメッセージと合わせて、絵文字ボタンを押すとテキスト中に絵文字や顔文字を入れることができます。テキストは5,000文字まで入力可能ですが、長すぎる文章は離脱の原因にもつながります。長くなりすぎる場合は、文章や情報を分けて配信するなど、読み手 側の気持ちになって配信する必要があります。
スタンプ
笑顔のアイコンはスタンプとなります。テキストと組み合わせることで、読み手の注意を引きつけ、親近感を出すことができます。使用できるスタンプはLINEの標準スタンプとなります。
画像
山のようなアイコンをクリックすると、写真のアップロードができるようになります。10MBまでの画像を送ることが出来るため、商品の紹介やお店の雰囲気などをテキストと合わせて分かりやすく伝えることも可能です。
クーポン
四角に点線の入ったアイコンがクーポンになります。クーポンはあらかじめ作成しておいたクーポンのみ選択ができます。クーポンを送ることで集客効果は何倍にも高まるため、自社や店舗にあった魅力的なクーポンを配信メッセージを作る前に準備をしておきましょう。
リッチメッセージ
吹き出しに「+」が入ったアイコンはリッチメッセージ。こちらも事前に準備しておいたリッチメッセージのみ選択可能です。リッチメッセージは画像とテキストを組み合わせたメッセージとなるため、簡潔で分かりやすい訴求ができます。URLを設定してできるため、HPへ誘導したいとき にも効果的です。
出典元:LINE公式アカウント 2019年10月-12月媒体資料より
リッチビデオメッセージ
フィルムのアイコンがリッチビデオメッセージとなり、こちらも事前に準備をしておいたリッチビデオメッセージのみ選択可能です。リッチビデオメッセージを使うと、自動再生される動画をメッセージとして配信できて、動画再生後は行動を促すボタンを表示させることで、外部サイトへ 誘導することができます。
出典元:LINE公式アカウント 2019年10月-12月媒体資料より
動画
再生マークのアイコンが動画で、クリックすると動画をアップロードすることができます。ファイルサイズは200MB以下で、ファイル形式はMP4、M4V、MOV、AVI、WMVとなります。動画形式の推奨はMP4とされており、サムネイルは動画の再生1秒後で作成されます。
ボイスメッセージ
マイクのアイコンは音声ファイルとなり、クリックすると音声ファイルをアップロードすることができます。ファイルサイズは200MB以下で、ファイル形式はWAV、MP3、M4A、AAC、OGGとなります。
リサーチ
バインダーのアイコンがリサーチとなり、こちらも事前に準備をしておいたリサーチのみ選択可能です。LINE上で投票形式やアンケート形式で友だちから意見を集めることができます。商品やサービスの調査など、集客や売上アップにつながるデータを取得することも可能です。
出典元:LINE公式アカウント 2019年10月-12月媒体資料より
メッセージ配信の手順を画像と合わせて解説
ここからは実際にメッセージを配信する手順を画像と合わせて解説していきます。
1)メッセージ作成を選択
メッセージリストは予約投稿をしているメッセージや、下書き保存をしたメッセージ、配信済みやエラーメッセージのリストを表示させることができます。
2)配信先を決める
「すべての友だち」に送るのか「属性で絞り込み」セグメント毎に送るのか選ぶことができます。属性は
・性別
・年代
・居住地(都道府県まで)
・利用しているOS(iOS、Androidなど)
・友だちになってからの期間
を絞り込むことが可能です。セグメントを分けることで最適な属性へメッセージを配信できるため、使えるときは積極的に活用して効果の最大化を図っていきましょう。
3)配信メッセージ数のチェックボックス
チェックを入れることで、予算に合わせて配信メッセージ数を指定できます。(現時点の配信可能数以内)
配信先は配信時点の友だちの中からランダムに選択されます。
4)配信日時の設定
配信ボタンを押した際にすぐに配信をされるのか、予約するのか選択することができます。あらかじめ作成しておいたメッセージを予約しておくことで、送りたいタイミングでの送付忘れを防ぐことができます。
5)タイムラインのチェックボックス
チェックを入れることで、配信時にタイムラインにもメッセージを流すことが可能になります。タイムラインに流すことで、友だち以外の不特定多数の人にもメッセージを見てもらうことが可能になります。
6)形式別のメッセージを選択
LINE公式アカウントで配信したいメッセージを作成します。
7)追加ボタンをクリック
先ほど説明をした吹き出しを増やすことができます。最大3吹き出しまで増やすことができるうえで、1配信の扱いとなるため形式別メッセージを組み合わせながらしていきましょう。通数を抑えながら伝わりやすく、誘導もしやすくなります。
8)メッセージ作成完了
ここまで進めば、あとは配信ボタンをクリックするのみとなります。配信ボタンを押す前にプレビューでメッセージを確認したり、テスト配信をして確認することもできます。
メッセージ配信の効果を高める方法とは?
LINE公式アカウントのメッセージ配信で効果を高めるには、配信頻度や配信時間に気をつける必要があります。
効果的な配信頻度
まず配信頻度については、毎日送ってしまうと友だちが煩わしく感じてしまい、ブロック率が大幅に上昇することがわかっています。LINE公式アカウントの最適な配信頻度は、企業や店舗の友だち属性にもよりますが、多くの企業は月に2回~4回を目安にしています。
効果的な配信時間
配信時間は、企業や店舗の友だちに大きく影響されます。例えば飲食店の場合、11時前後や18時前後に配信することで、ランチや夕食への来客を促すことができます。主婦が多く友だちにいる場合は、家事が落ち着く15時ごろだと見てもらう割合を増やすことが可能になります。
友だちがの属性が比較的落ち着いた時間など、自社や店舗の客層を考えて配信していきましょう。
効果的なメッセージの内容
クーポンなどを活用しながら、受け取った友だちにメリットがあるメッセージ。または参考になる情報など、メッセージを受け取ってみてもらえる工夫をしていくことでブロックを防ぎながら効果的に情報を届けることができます。
リサーチ機能も使いながら、友だちの趣味や好みのほか、どのようなメッセージが欲しいのか直接聞いてしまうことも有効な方法になります。
また、LINE公式アカウント限定のメッセージを配信することで、友だちに対して特別感を与えることも可能です。
無料の分析機能を活用すれば効果が一層高まる
LINE公式アカウントでは、フリープランでも分析機能を使うことができます。メッセージの配信数やクリック数、友だち数の増減などを知ることができます。メッセージを配信したときに反応が良かった内容や、クーポンなどチェックし、反応が高いメッセージを確認していきましょう。
友だちがどのようなメッセージに良く反応しているかがわかれば、効果を高めながらブロック率を減少させることができます。何よりも商品やサービスのファンになり、リピーターになってくれる可能性も高まるため、過去に反応や成果のあった内容を参考にメッセージを作成してみてはい かがでしょうか。
Webチラシを送りたい!そんな時はこの方法
メッセージ配信では、写真や動画、音声は送ることができても、PDFやエクセルなどの資料を送ることはできません。もしPDFなど、他の拡張子のデータも送りたい場合は一手間かける必要が出てきます。
こちらではその方法を紹介していますので、送り方が知りたい方はこちらをご確認ください。
まとめ
メッセージ配信を使うことで、多くの友だちに対してプロモーションや情報を提供することができるため、配信数や頻度を気にしながらも積極的に使っていきましょう。
LINE公式アカウントのメッセージ配信以外の機能について知りたい方は、こちらも併せてご確認ください。