LINE@は、ビジネス用のLINEアカウントで、店舗を筆頭に企業が集客や関係性維持を目的に用いるコミュニケーションツールです。
「集客の効果があるから使った方がいい!」と言われるツールではありますが、機能も多岐に渡りますし、使い方を間違えるとデメリットもあります・・・
今回の記事では、「LINE@に興味はあるけれど、イマイチわからないんだよね・・・」という方に向けて、初心者でもわかるように、LINE@の機能紹介とメリットとデメリットを紹介します。
機能や使い方を知ることで、より効果的にLINE@を使うことができるようになり、自社の集客や目的達成にも繋がるでしょう。
ぜひ、ご紹介する内容を最後までお読みください!
LINE@の特徴
「ユーザーにメッセージを送るなら、メルマガでいいんじゃない?」。
そんな声もあることでしょう。確かにお客様とコミュニケーションをとるためにはメールも大切な手段の一つです。
しかし、LINE@には他のコミュニケーションツールよりも優れた点があります。
■全員に届く
例えば、メール配信スタンドを使った場合、送られたメールは迷惑メールとして振り分けられて、ユーザーのもとに届かないことがあったりします。携帯電話各社の迷惑メール設定も厳しくなっています。
一方、LINE@では相手が通知オフにしていたり、ブロックをしていない限り、基本的に登録してくれた全員にメッセージが届きます。伝えたい情報が相手に確実に届くというのは大きな利点です。
■すぐに読んでもらえる
LINE@はメッセージが届いたことをプッシュ通知で知らせます。そのため、受け取った人はすぐにメッセージを開封してくれます。スピード感は抜群です。
公式ブログによると開封率はメルマガに比べて10倍から20倍の例もあるということです。
■コミュニケーションが取りやすい
メルマガの場合はどうしても開封までにタイムラグが生まれます。
LINE@には1対1のトークもあり、お互いにすぐにやり取りができるため、親近感がわきやすくなっています。
またメルマガ登録に比べて、LINE@の場合はQRコードなどを使って簡単に登録ができるのも優れています。
次の段からは、実際にどんなことができるのかをお伝えしていきます。
LINE@でできる8つのこと
LINE@には、店舗や企業のビジネスを後押しする、以下の8つの機能があります。
1、メッセージ
2、チャット(1:1トーク)
3、アカウントページ
4、タイムライン・ホーム
5、クーポン機能
6、リサーチページ
7、LINEショップカード
8、統計情報
LINE@にはいくつかのプランがありますが、それによって上記の8つの機能が使えない、ということはありませんので、1つ1つの機能を解説していきます。
※ただし、無料プランの場合は、広告が表示されてしまったり、リッチメッセージなど訴求力のあるメッセージが送れないなど、「不自由さ」はあります。
プランによる違いを確認されたい場合は、こちらをご確認ください。
1、メッセージ
LINE@にも、通常のLINEと同様に、友達となったユーザーに対してメッセージを送る機能があります。ただし、通常のメッセージではなく、リッチメッセージや動画メッセージ、音声メッセージなど、“より目立つ”メッセージをユーザーに送ることができます。
これによって、メッセージを送る友達にメッセージを見てもらう確率をグッと高めることができます。
また、ターゲティングメッセージという、「地域」や「年齢」、「性別」を設定して、該当する友達にのみメッセージを送ることができるなど、メールマガジンを配信するときに利用するメール配信スタンドのような使い方ができるのが特徴です。
2、チャット(1:1トーク)
先ほど、LINE@はメール配信スタンドのように、①メッセージを目立つようにデザインしたり、②条件を設定して好きなユーザーにのみ配信できる、という特徴を持っているという話をしました。
通常、こういったメール配信スタンドは、アカウント全体にメッセージを送れる一方で、個別の対応ができないというデメリットがありました。
LINE@では、この点を解消しており、全体にも(グループにも)メッセージを送ることができ、友達一人ひとりに個別にメッセージを送ることもできます。
これがチャット(1:1トーク)という機能です。
何かを告知したい時は、全体(グループ)配信で行い、お問い合わせが来た場合などは個別に対応するなど、使い分けられるところがイイですよね!
3、アカウントページ
出典:LINE@マニュアル
LINE@を使えば、ライン内で簡単にホームページのようなものを作成することができます。それがこのアカウントページ機能です。
このアカウントページ機能を使えば、ユーザーが、
「このアカウント登録したのはいいけど、どんな会社だっけ?」
「どこにあるんだっけ?」と思った時に、すぐに確認できるようになるので、ユーザービリティの向上に繋がり、問い合わせ率なども向上します。
また、プラグイン機能を使うことにより、食べログやぐるなびのように、お店や料理の写真を並べたり、予約ボタンを実装することができるようになります。
実際のホームページのように、ユーザーのニーズを予測して様々なカスタマイズができるので、今すぐ行動したい、というLINEユーザーに対して、集客や申し込みを促進しやすくなります。
4、タイムライン・ホーム
LINEとLINE@の大きな違いとして、友達以外にも情報を配信することができる、という点があります。
LINEとはPUSH型のメッセージ配信をしますが、それは友達になったユーザーに対してのみ可能です。しかし、このタイムライン・ホームという機能を使うことで、不特定多数のユーザに向けて情報を届けることが出来ます。
5、クーポン機能
出典:LINE@マニュアル
LINE@が店舗ビジネスと相性が良いと言われる所以がこの機能です。
友達登録をしているユーザーに対して、「50%OFF」などのクーポンを送付することができるので、時間が空いてしまった場合でも、即座に集客に結びつけやすいというメリットがあります。
また、ユーザーがクーポンを使用した数などは、LINE@の管理画面からデータで見ることができます(認証済みアカウントの場合、ユーザー側の「Coupon Book」(クーポン管理機能)にも表示されるようになるため、クーポンの存在に気づかれやすくなり、使用率=集客可能性を高めやすくなります)。
6、リサーチページ
LINEにはない便利な機能にリサーチページがあります。
これは、友達登録しているユーザーに対してアンケートを配信したり、投票を促す企画を実施するなど、ユーザー参加型のコンテンツを配信する機能です。
この機能を利用することで、お客様の情報や感想を調べる事ができ、より精度の高いマーケティング戦略を練ることができます。
7、LINEショップカード
出典:LINE@マニュアル
店舗ビジネスをされている方に便利な機能なのが、このLINEショップカードです。
これは、店舗などが発行するポイントカードをLINEで作成・発行できる機能です。この機能を利用することで、お客様の紛失リスクを抑え流ことができたり、リピート率の向上に繋げられます。
8、統計情報
より精度の高いマーケティングを仕掛けるには、データ測定は必須ですよね?
その点、LINE@には、統計情報という機能があり、アカウントへの登録者数の推移やメッセージの反応数などを確認することができます。
自社の施策が成功しているのか、どこに課題があるのかなどをデータでしっかり確認することが可能です。
LINE@のメリット
8つの機能をメリットを交えて説明してきましたが、改めてLINE@のメリットをまとめると・・・
・メッセージ内のリンクをクリックしてもらうために、より目立つメッセージを送ることができる(リッチメッセージ、リッチメニューなど)
・メール配信スタンドのように、性別やエリア、年齢など条件を設定して、それに該当するユーザーにのみメッセージを送ることができる
・LINE内にホームページのようなものを作ることができ、ユーザーが知りたい情報をシームレスに伝えることや、問い合わせや予約に繋げることができるようになる
・通常のLINEとは異なり、友達以外の不特定多数のユーザーにも自社の情報を届けることができる
・自社のLINE@アカウントに友達登録しているユーザーに対して、クーポンを送付することができる。これによって、来店誘導などユーザーの直接アクションに繋げる施策を促すことができる。
・クーポンと同様に単なるメッセージだけでなく、アンケートを送ることもできる。マーケティング戦略に必要な商品や需要の調査をすることも可能。
・メッセージの反応数やともだち登録数の遷移などが確認できるため、施策の良し悪しが判断しやすい
といったメリットがあります。
LINE@は、顧客のことを知り、そのデータを活かして直接成約に結びつけるか、関係性維持に利用するコミュニケーションツールだと言えるでしょう。
LINE@のデメリット…
では、LINE@のデメリットは何か?
一言でいうと、「人を選ぶ」点だと思われます。
操作性や覚えることも含め、難易度は高くないと思いますが、“単純にLINE@を使えば効果がある”という訳ではありません。
また、無料プランでは、リッチメッセージが送れないなど、機能が制限されてしまうので、自社のマーケティング課題を明確にし、目標設定を行った上で、自分たちに必要な機能は何か?を考え、活用していくことが求められるでしょう。
まとめ
LINE@は、通常のLINEに比べて、ビジネスを後押しする8つの機能が備わっています。
- メッセージをもっと目立つようにしたり
- 対象を絞ってメッセージを送ったり
- 「今すぐ客」を来店に結びつける導線設計を行ったり
- ユーザーが求めているものを正確に把握したり
と様々なことができるので、8つの機能をしっかり理解し、自社の課題を明確にし、なんの機能を使って、どのような結果を実現していくのかを定めることができれば、必ずやあなたのビジネスに大きく役立つでしょう。