LINEスタンプとは?
メッセージのやり取りで言葉では伝えづらい、微妙なニュアンスや感情を表現する時に利用されるものです。スタンプを使うことで文章だけのやり取りよりも、より多くの情報を伝えることができるため、多くのユーザーが利用しています。また、企業側もスタンプを配信することで商品やサービスの認知度UPや、スタンプを販売すれば売上から収益を上げることも可能です。では、実際にどのような種類があるのかPC版で詳しく説明していきます。
■デフォルトスタンプ
LINEが無料で配信しており、ダウンロードすれば誰でも利用できます。アプリをインストールしLINEを開くと、無料で使えるものは赤枠のように表示されます。
■公式スタンプ
出典:LINE STORE(https://store.line.me/home/ja)
LINEやその他の企業が作成し有料で販売されているもので、LINE SRORE内の公式スタンプのカテゴリーに表示されます。
■公式アカウント無料スタンプ
出典:LINE STORE
公式アカウントの無料スタンプはプロモーションスタンプとも言われています。ユーザーはある一定の条件(友だちに追加する等)を満たすことで、ダウンロードでき一定期間使用することができます。企業はユーザーに無料でスタンプを配ることで、キャラクターや企業の認知度UPにつながります。しかし、企業がプロモーションスタンプを配布するには、LINE公式アカウント(初期費用800万円 + 月額250万円)と配信費(2,000万円~)が必要となります。
■クリエイターズスタンプ
出典:LINE STORE
LINEアカウントを持っていれば個人でも企業でもスタンプを作成し販売することができます。ただし、LINEによる事前の審査を通過する必要があり、審査を通過しても数多くのクリエイターズスタンプの中から自社のものを選んでもらうには、告知やある程度のクオリティが必要となります。ユーザー側は、一度購入すると利用期限はなく永続的に利用できます。
企業がクリエイターズスタンプを取り入れるメリット
一番のメリットは、配信にかかる費用を安く抑えることができる点です。プロモーションスタンプを作成する費用は、すべて含めると安くても約3,000万円ほど必要となります。しかしクリエイターズスタンプの場合は、登録・事前審査や販売に費用は発生しません。あえて言えば、作成する際のデザイン費などでしょうか。また、スタンプを配信しユーザーに利用してもらうことで自社キャラクターや企業の認知度UPにつながります。
企業がクリエイターズスタンプを使うときの注意点
先ほど話したとおり、クリエイターズスタンプは1日数十個以上も追加されています。一企業が数多くあるスタンプのなかから自社のものを選んでもらうためには、ユーザーが欲しいと思うようなクオリティと告知が必要となります。
また、クリエイターズスタンプを作成し配信するには、事前にLINEの審査を通過する必要もあります。細かい規定があるので、特に注意すべき点をいくつかご紹介します。
①スタンプを購入するために個人情報/IDを提供する必要があるもの
ユーザーがあなたが作成したスタンプ購入するときに、個人情報やIDなどの提供がないと購入できなかったり、そのような行為をすることは禁止されています。
②個人的な利用の範囲を超えて、第三者へ無償・有償で提供する目的であるもの
販売されているものを購入し、それを他の人へプレゼントしたり販売することは
禁止されています。
③メッセンジャーアプリ、またはそれに類するサービスの名前に言及しているもの、
またはそれに関するキャラクターのもの
メッセンジャーアプリや類似サービスについてはスタンプ内で言及することは禁止されています。
④アプリ・サービスなど企業商業用の広告、宣伝(求人募集等を含む)を目的としたもの
商品やサービス等の宣伝を目的とした作成・販売は禁止されています。
⑤チャリティーや寄付を募るもの
スタンプをきっかけにチャリティーや寄付を募ることは禁止されています。
公式アカウントとの違い
クリエイターズスタンプと公式アカウントのスタンプとの違いを説明します。
■公式アカウント
公式アカウントは開設に費用がかかりますが、登録してくれる友だちを増やすのにはもっとも効果があります。どのような種類があり費用がどれくらいかかるのか説明します。
【スポンサードスタンプ】
企業のイメージキャラクターなどをスタンプ化し、無料提供するものとなります。キャラクターや企業を知るきっかけとなったり、ユーザーに好感度や親近感をもってもらうことが可能です。
費用 :3,500万円~
DL期間 :4週間
利用期間 :DLから180日間
【スポンサードミッションスタンプ】
スタンプの無料提供と引き換えに、ユーザーにアンケートの回答や会員登録をしてもらうこ
とができます。
費用 :4,000万円~
DL期間 :4週間
利用期間 :DLから180日間
【スポンサードターゲティングスタンプ】
男性女性のどちらかにターゲットを絞り、無料スタンプを提供することができます。
費用 :2,000万円~
DL期間 :4週間
利用期間 :DLから180日間
【ダイレクトスタンプ】
LINE社で提供しているオリジナルスタンプをユーザーに無料提供することができます。
費用 :1,000万円~
DL期間 :12週間
利用期間 :DLから180日間
【ダイレクトミッションスタンプ】
LINE社で提供しているオリジナルスタンプの無料提供と引き換えに、ユーザーにアンケートの回答や会員登録をしてもらうこととができます。
費用 :1,000万円~
DL期間 :12週間
利用期間 :DLから180日間
■クリエイターズスタンプ
クリエイターズスタンプは審査こそあるものの、製作費をのぞけば特別発生する費用はありません。極端なことを言うと、自分でキャラクターを作成してしまえばかかる費用はゼロです。中小企業にとっても配信のハードルはかなり低いといえます。しかし、数多く存在するものの中から自社のものを選んでもらうためには、それなりのクオリティが必須といえるでしょう。
クリエイターズスタンプで配信している企業(一例)
実際にクリエイターズスタンプを配信している企業の事例をご紹介します。各企業がどのようなスタンプを配信しているかご覧下さい。
■メガネスーパー
メガネスーパーでは全40種類も揃えています。LINEを起点とした、メガネスーパーの公式キャラクターであるフクタンのキャラクターイメージが浸透し、店頭での販促活動との相乗効果で売上が増加したと報告されています。
■ジョルダン
「乗換案内」のジョルダンでは、このようなビジネスで使えるものから、「おでかけ」や「待ち合わせ」などのシチュエーション毎に使えるスタンプを数多くラインナップとして配信しています。登場するキャラクターには、それぞれ名前や性格などの設定があり親しみを持たれるように作られています。
実際に販売するまでの流れ
実際にクリエイターズスタンプを販売するには、LINE Creators Marketに登録する必要があります。どのような流れで登録し販売するか説明していきます。
■LINE Creators Marketからクリエイター登録
・マイページからログインを行います
※LINE Creators Marketを利用するにはLINEアカウントが必要になります
・お持ちのLINE IDを入力しログインします
・登録情報を記入し確認ボタンを押して登録完了になります。
■テキスト情報と画像を登録
必要なテキスト情報を画像をLINE Creators Marketへアップロードします。
■審査
テキスト情報と画像を登録したら審査が開始されます。その時の状況にもよりますが、審査には約7日間ほどかかります。
■販売開始
審査通過後、LINE Creators Market内にあるリリースボタンを押すことでLINE STOREで販売開始となります。販売価格は120円 / 240円 / 360円 / 480円 / 600円から設定可能です。
■売上の受け取り
あらかじめ登録した口座に売上の50%が振り込まれます。
※ただし、Apple、Google等の手数料30%を除いた金額となります
LINE Creators Marketではリリースしてからの販売総額が530億円を超えています。現在世界での登録者数は230ヵ国150万人となっており、130万以上のスタンプが販売されています。ちなみに、上位10名のクリエイターズスタンプでの売上平均は6億4,100万円と報告されています。
クリエイターズスタンプを検討している人、こちらの「マイページ」からクリエイター登録が可能ですので、ぜひ挑戦してみてください。
https://creator.line.me/ja/howto/
まとめ
企業がLINEスタンプを配信する方法は大きく2通りの方法があります。1つは公式アカウントを開設して配信する方法。そして、もう一つはクリエイターズスタンプを利用する方法です。中小企業や個人が、公式アカウントを開設して配信するにはかなりハードルが高いですが、クリエイターズスタンプであれば気軽に配信することができます。そして、上手く利用すればユーザーから企業やキャラクターに親近感を持ってもらえ、最終的にはそれが集客や売上に繋がります。また、多くの人に購入してもらえれば、それだけでもかなりの収益を上げることができます。ぜひ、この機会に自社での配信を検討してみてはいかがでしょうか。