LINE@(ラインアット)は企業と顧客を繋ぐ、新しいプロ―モーションツールです。
公式サイトによると、2018年2月末にはLINEの審査を通った承認済みアカウントが国内で30万件以上を超えています。
ビジネスに最適なLINE@ですが、始めてみたいけど運用がうまくできるのか、難しいのではないのかと不安に思う方も少なくないはず。
本記事では、LINE@を効果的に運用するための運用ステップや、効果的な運用方法について説明していきます。
LINE@とは?運用に役立つ8つの機能
LINE@はメッセージを不特定多数の顧客に一斉送信することができるほか、LINEならではの8つの機能を兼ね備えています。
ここでは、LINE@の運用に役立つ8つの機能を紹介していきます。
企業がLINE@の運用を通して、期待している効果に紐づく機能があるかチェックしてみましょう。
①メッセージ
企業に興味関心を持って登録してくれた友だち(顧客)にメッセージ一斉配信機能で、キャンペーンの告知やイベントに合わせたPRを行うことができます。
②チャット(1:1トーク)
友だちの1人1人と直接コミュニケーションが取れるので、お問い合わせや予約など、企業も顧客も互いの都合の良い時間にやり取りすることができます。
③アカウントページ
LINEの中に企業の専用ホームページを構えることができます。アカウントページは自由度の高いカスタマイズが可能です。
④タイムライン・ホーム
タイムライン・ホーム投稿機能は、投稿内容を友だちのLINEのタイムライン上へ表示させることができます。メッセ―ジ一斉配信のようにダイレクトなアプローチではないため、顧客にわずらわしさを感じさせることなく、定期的なメッセージ配信が可能となります。
⑤クーポン機能
顧客へWEBクーポンを発行することができます。今まで紙ベースで発行していた場合、作成の手間や時間短縮はもちろん、開封数や使用数を管理しデータを蓄積することができます。
⑥リサーチページ
アンケートや人気投票などの顧客参加型のコンテンツ配信ができます。自社サービス向上のために、独自調査を行うことが可能です。
⑦LINEショップカード
WEB上で店舗のポイントカードを作成・発行ができます。紙ベースではないので作成の手間暇がかからず、顧客にとっても管理がWEBだけで完結できるようになります。リピート戦略に役立つ機能として取り入れている店舗も多いようです。
⑧統計情報
LINE@上での友だち増減数や、タイムラインの反応数が数値で確認できます。データはダウンロードができるのでレポートとして管理することも可能です。
以上のように、LINE@を運用する上で集客やリピート戦略など、効果的に運用できる機能が多く、今まで時間や人件費がかかり、手が届かなかった施策も手軽に行うことができるのは導入の大きなメリットとなります。
8つの機能それぞれを、自社でうまく利用できるか確認したら、次はLINE@を運営する前に行うべき3つの行動を紹介していきます。
LINE@の運用開始までに行う3つの行動
LINE@に興味を持ち始めた方は、LINE@運用までに行う3つの行動を実行していきましょう。
機能を知る
LINE@が自社の課題解決に即していないツールであれば、導入する必要がなくなってしまいます。
「1.LINE@とは?運用に役立つ8つの機能」でも説明した通り、LINE@は運用に役立つ豊富な機能を取り揃えているので、自社の課題が集客や問い合わせアップ、自社サービスの改善にあたる場合は効果的に活用できると言えます。
課題が顧客に関係のない場所にある場合は、LINE@で解決できない可能性があるので今一度課題解決に必要なプロセスを見直す必要があるでしょう。
コンセプトとターゲットを決める
LINE@は企業の色が明確に出るツールでもあるので、まずは企業のコンセプトを運用担当者に落とし込むことが重要です。
例えばLINE@を複数人が管理を行う場合、どのような運用ルールで行っていくのか、運用に関するレギュレーションをまとめておくことで、誰が配信しても企業のコンセプトがぶれにくくなります。
コンセプトの軸が決まった後は、ターゲットを設定しましょう。
友だちを集める前に、ターゲットを明確に設定した上で友だち集めを行うことで、その後のメッセージ配信の無駄がなくせます。
無駄なメッセージ配信を避けたい理由としては、メッセージ一斉配信機能に「制限」があるという点です。
フリープランの場合、1000人にメッセージを一斉送信できますが、極端な話、そのうち500人が企業に興味のない友だちだった場合、配信した500通には何の反応も得られなくなってしまいます。
また、本来月に500人×2回送れたはずのメッセージが1回しか送れなってしまうのです。
企業が求めるターゲットを増やすと反応率も高くなり、配信の制限があるプランの場合は無駄をなくすことができます。
友だちを収集する際は、集客や問い合わせに繋がりやすいターゲット(見込み客)に絞るよう注意しましょう。
LINE@を開設する
LINE@運用までの知識や戦略が落とし込めたら、実際にLINE@を開設しましょう。
LINE@の開設方法はとても簡単で、約3分程度で開設が完了します。
開設時にはLINEアカウントが必須なので、開設前にはLINE@に連携するLINEアカウントを用意しておいてくださいね。
1:LINE@アプリをダウンロードしてログイン
App Store:https://lin.ee/69juoS7/lapm
QRコード
Google Play:https://lin.ee/e9KyfGj/lapm
QRコード
2:ログイン時、LINE経由で認証確認が必要なので、指示に従い認証を進めましょう
3:ログインができたら、アカウント作成のステップに合わせてLINE@の名前や業種を記入しましょう
4:利用規約とガイドライン確認の元、同意をすると、LINE@アカウントの開設が完了します。
画像で丁寧に説明した開設方法と、PCからの開設方法は、下記記事でも詳しく説明しています。LINE@を開設する際は参考にしてみてくださいね。
LINE@の運用方法を紹介
LINE@の運用目的は企業によって様々ですが、LINE@を導入されている企業のほとんどが集客・リピートからの売り上げアップを目的とされているのではないでしょうか。
ここでは、LINE@を使用して集客へ結びつけるための運用方法について紹介していきます。
適切に友だち(ファン)を増やす
LINE@を開設したら次のステップは友だちを増やすことです。
友だちの増やし方は様々ですが、ここではオンラインとオフラインで分けて紹介していきます。
■オンライン
既に自社のホームページを持っている方は、ホームページ内で顧客が目につく場所に「LINE@はじめました」というような告知バナーを設置しましょう。
ほとんどの企業では、顧客がホームページを見る導線として多い、ホームページのサイドメニューに設置している例が多いようです。
ブログの場合は1記事投稿ごとに告知ができるように、記事のテンプレートに組み込むことで更新毎にLINE@のPRができます。
■オフライン
店舗型の場合、顧客がすぐに登録できるように、各テーブルや受付などでLINE@の告知ポップを設置しておきましょう。
店頭での声かけは、告知ポップよりもはるかに効果が高いので、その場で登録してもらえるようにオペレーションするのがおすすめです。
LINE@の友だち登録のハードルは高く、企業のファンでない限りは無条件では登録を行わないものと思っておきましょう。そのため、登録を促すにあたり顧客のメリットとなる特典を設定することで登録率が高まります。
友だちへ情報発信
友だちが集まってきたら、次はLINE@の代表的機能である情報発信を積極的に行っていきましょう。
情報発信は、サービスの告知やクーポンの発行を行う例が多いのですが、一方的な発信ですと顧客満足に結びつきにくくなってしまいます。
業種によっては一方的な情報発信よりも、チャット(1:1トーク)などで顧客が直接企業とやり取りができる機能の方が、相性が良いという場合もあります。顧客との距離が縮まることで、顧客満足度のアップが期待できます。
飲食店で予約のやり取りとしてチャット(1:1トーク)を導入している店舗は成功事例も多いようです。
PDCAのサイクルで業務改善に活用
LINE@の機能を駆使し、運用を続けていくと顧客データも自然と溜まっていきます。
蓄積したデータを元にP(プランニング)D(企画実行)C(効果測定)A(運用改善や実行)のサイクルを回し続けると、LINE@を効果的に運用することができます。
■業務改善に活用できるPDCAサイクルの例
P:集客アップの施策をプランニング
D:キャンペーンやクーポン配信の企画を実行
C:反応や開封率などの分析
A:企画の見直しや向上プラン、運用改善の検討
LINE@を活用してPDCAサイクルをうまく回せるのか不安な方は、LINE@の運用でテスト等を重ね有効的に運用している企業アカウントを参考にするのがおすすめです。
自社と似たジャンルの企業アカウントであれば、運用の内容や配信のコンセプトなど参考になることが多いと思いますので、常日頃ライバルの動向をチェックし、自社のLINE@運用の参考にしましょう。
公式アカウントは下記から探すことができます
https://store.line.me/officialaccount/
LINE@の運用を代行するなら?
LINE@の運用は、その道のプロに任せたいという方も少なからずいるでしょう。
LINE@の運用を代行してくれる企業は多く、その費用やサポート範囲も様々です。
実際にLINE@の運用代行をしている企業がどのようなことをしてくれるのか、費用の平均値はいくらなのか調査してみました。
■どんなことをしてくれるのか?サポート範囲を調査
サポートは大きく分けて「作業代行」と「コンサルティング」の2軸の企業が多く、サポートも企業によって様々ですが実際行ってくれるサポートをまとめました。
1.作業代行
・アカウント開設・初期設定代行
・メッセージ配信代行(LINE@の機能を活用した配信を含む)
・リッチメッセージ画像加工や原稿作成
・自社アカウントへのコメント監視
・友だちへのコメント/メッセージの返信
・LINE@運用のレポーティング
2.コンサルティング
・設計や運用に関するコンサルティング
・運用マニュアルの提供
・友だちを早く・多く集めるための施策
・問い合わせやアドバイス対応
・投稿画像や内容の企画
※LINE@運用代行会社が担う業務を一覧として羅列しているので、すべてをサポートしてくれるわけではありません。
LINE@の運用代行会社に期待できる業務の1つが「友だちの増加」です。
LINE@の効果は友だち300人~実感してくると言われているので、まずは1000人の友だちの獲得を一つの目標とする会社も多いようです。
そのため、友だち増加の施策提案が多く、友だち増加後のプランニングも考えてくれる運用代行会社を基準に選びましょう。
■運用代行費の平均
初期開設費:0~400,000円
初期開設費がない企業がほとんどですが、初期設定からすべて任せる場合は初期の費用が必要になる会社も多いようです。
月額管理費:15,000~600,000円
月額管理費は、サポート範囲によって金額が異なります。
対応を丸投げするのか、一部を自社で行うのかなど、役割を明確にし、運用代行会社に期待する項目を洗い出したうえで、自社の予算にマッチングする運用代行会社を選びましょう。
まとめ
LINE@をビジネスに活用するための運用ステップや運用方法について説明しました。
企業のPRやリサーチにも活用できるLINE@は、無料で始めることが出来るのも魅力の一つです。
その多様さから運用できるのか不安に感じる方も多いと思いますが、初期設定や運用サイクルの仕組みさえしっかりしていれば、難しいことはほとんどありません。
LINE@を効果的に活用し、店舗なら集客拡大に、WEBビジネスならお問い合わせ増加につなげましょう。