LINE公式アカウントの統合がされてから、続々と新しい機能が追加されています。ログインをしてみて、あれっ?機能が追加されている…と驚いている方も多いのではないでしょうか。
新機能の1つとして、2019年10月16日にカードタイプメッセージが追加されました。従来のメッセージよりも、情報を整理してメッセージを送ることができます。
カードタイプメッセージとは
カードタイプメッセージとは、その名の通りカードタイプのメッセージ。カードの中には写真やテキストを整理して入れることができ、読み手も見やすく分かりやすいメッセージを作ることができます。
例えば、従来のメッセージ送信では情報量が多い場合、上の情報ほど見切れてしまい、全てを見てもらえないことも多くありました。
しかしカードタイプメッセージを使えば、画像やテキストを上下に積み重ねていくのではなく、左右に展開されていくため、全ての情報を確認してもらうことができます。
またリンクをタップまたはクリックできる範囲が広く、さまざまな情報を整理して送信できるため、通常のメッセージよりも高い効果が期待できます。
カードタイプメッセージは4種類
カードタイプメッセージは全部で4種類。各タイプによって見え方が変わるため、用途に合わせて使い分けることで、効果的に情報を届けることができます。
プロダクトタイプ
プロダクトタイプは、商品やサービス紹介に向いた、最もオーソドックスなカードタイプとなります。
カスタマイズすることでの自由度(後述)も高く、様々な用途で使うことができます。
1)ラベルは6色から選択可能で、最大10文字まで入力が可能です。
2)写真は1枚~3枚設定できます。縦横比は固定となり3枚で見せる場合は、左側に一枚と右側 2枚配置されます。
3)アクションラベルは最大で2つまで設定が可能で、「URL」「クーポン」「ショップカード」「リサーチ」など、様々なアクションを付与することができます。
プロダクトタイプに限らず、全ての項目で写真以外のチェックマークを外すことができます。そのため、カードタイプメッセージの段階では「まだ金額を載せたくない」「タイトルのみでラベルは不要」など自社の商品・サービスに合わせてカスタマイズすることも可能です。
右上の「カードを追加」ボタンをクリックすることで、左右へ移動するカルーセル形式のメッセージを作成することができます。
ロケーション
ロケーションタイプのカードタイプメッセージは、店舗や伝えたい場所へのアクセス方法を伝えるのに向いています。
位置情報を登録することで、Googleマップへ飛ばして地図を確認してもらうことも可能です。
1)ラベルは6色から選択可能で、最大10文字まで入力が可能です。
2)写真は1枚~3枚設定できます。縦横比は固定となり3枚で見せる場合は、左側に一枚と右側に2枚配置されます。
3)住所の入力と合わせて位置情報を登録しておくことで、タップ時にGoogleマップで詳細を伝えることができます。手間のかかるものでもないため、住所を入力した際にコピペで位置情報を登録しておくことをお勧めします。
4)追加情報では「時間」と「価格」を追加することが可能です。店舗の営業時間や定休日などのほか、賃貸マンションであれば場所と家賃の両方を知らせることもできます。
5)アクションラベルは最大で2つまで設定が可能で、「URL」「クーポン」「ショップカード」「リサーチ」など、様々なアクションを付与することができます。
プロダクトタイプ同様で、写真以外は全ての項目でチェックマークを外すことができます。そのため、ロケーションでは店舗の案内だけできれば良い。金額は不要ということなら、金額のチェック項目を外すことで店舗や企業オリジナルのカードを作成できます。
右上の「カードを追加」ボタンをクリックすることで、左右へ移動するカルーセル形式のメッセージを作成することができます。
パーソン
パーソンのカードタイプは、その名の通り人物を紹介したい時に向いているメッセージとなります。
美容室など人物指名のある店舗経営で有効となり、そのままURLで店舗のHPへ飛ばしたり、予約を入れてもらうことも可能です。
1)ラベルは他のカードタイプメッセージと違い、3つまでラベルを付けることが可能です。
例えば、役職などのほかに何年目のスタッフなのか。得意なスタイルを入れてみるなど、その人となりを説明と合わせて知ってもらうことができます。
2)アクションラベルは最大で2つまで設定が可能で、「URL」「クーポン」「ショップカード」「リサーチ」など、様々なアクションを付与することができます。
パーソンのカードタイプも、写真以外は全ての項目でチェックマークを外すことができ、チェック項目を外すことで店舗や企業オリジナルのカードを作成できます。
右上の「カードを追加」ボタンをクリックすることで、左右へ移動するカルーセル形式のメッセージを作成することができます。
イメージ
イメージタイプは、商品の紹介や画像など写真をメインにした紹介に向いています。
文字情報が少ないためアイキャッチとして目を引きやすく、カルーセルとして複数の画像を一覧で見せることができます。
1)イメージタイプでは、複数の画像は設定できず1枚のみとなります。
2)アクションラベルは最大で2つまで設定が可能で、「URL」「クーポン」「ショップカード」「リサーチ」など、様々なアクションを付与することができます。
イメージタイプは、写真以がメインとなるため、ほとんど入力項目がありません。ラベルやアクションなど最低限の情報を入れておくことで、画像を中心とした訴求が可能になります。
右上の「カードを追加」ボタンをクリックし、左右へ展開されるカルーセルを活用しながらの訴求を考えましょう。
もっと見るカードとは?
ここまで見てきて必ず出てきている、もっと見るカード。不要であれば作成したカードだけで完結させることが出来ます。
一方で、もっと画像を見せたい。商品を紹介したい。という場合は、最後にもっと見るカードを配置しておくことで見込み客や既存客の行動を促すことが可能になります。
テンプレートで「シンプル」を選択するとテキストのみでアクションを促し、「写真」を選択すると画像+アクションを促すことか出来ます。
カードタイプを利用するメリットと注意点
カードタイプメッセージを利用する一番のメリットは、先ほども話をしたようにメッセージを見ることなく欄外へはみ出てしまうデメリットをなくすことになります。
1つのメッセージで埋もれることなく、複数のカードを見せることが出来ます。1つのカードで1つ~3つの画像を設定することで、多くのビジュアルと合わせて説明ができるため、これまでのメッセージでは伝えきれなかった情報や商品をまとめて見せることが可能になります。
カードタイプメッセージの注意点
非常に効果の高いカードタイプメッセージですが、いくつかの注意点もあります。
一度に設定できる枚数
一度に追加できるカードは9枚まで(9枚設定をすると、追加ボタンが押せなくなります)
ファイル形式と容量
カードタイプを作成する時には、以下の画像を準備しておく必要があります。
ーーーーー
ファイル形式:JPG、JPEG、PNG
ファイルサイズ:10MB以下
ーーーーー
その他の注意点
・WEB管理画面でのみ設定可能
・利用対象は新LINE公式アカウントのみ(旧LINE公式アカウントやLINE@不可)
・カードタイプは、同一タイプのもの以外のカードを追加出来ない
→ カルーセルの1つ目がプロダクトタイプ、2つ目がロケーションタイプという使い方はできません
カードタイプメッセージ FAQ活用例
プロダクトタイプのカードであれば、商品やサービスを画像とテキストで紹介することが、一番多く活用する一般的な使い方になります。
別の活用方法として友だち登録をしてくれたユーザーへ、よくあるお問い合わせを設定しておけば、AIチャットボットのように自動対応として活用することも可能です。
知りたいことや分からないことを解決したい!そのように感じて友だち登録をする見込み客も一定数います。友だち登録=友だち登録挨拶で、良くあるFAQのカルーセルを設置することで顧客満足度を高めることも可能になります。
参考例では「注文前」「注文後」となってFAQページへ飛ばしていますが、9つまで追加できるカルーセルのカードを使えば、スタッフが対応することなくお問い合わせを解決していくことが可能です。
カードタイプメッセージは、宣伝や紹介のメッセージと捉えがちです。
しかし見方を変えれば、商品や店舗紹介だけではなく、お客様自身で解決してもらうためにも活用して頂くことが出来ます。LINE公式アカウントの新プランでは、自動応答メッセージや、キーワード応答、シンプルQ&AなどLINEチャットを活用するための機能が増えています。
カードタイプメッセージも商品サービスの紹介と合わせて、LINEチャットの手間を軽減するための1つの方法として考えることもできます。
まとめ
カードタイプメッセージの基本機能と使い方。そして少し変わった使い方を紹介してみましたが、いかがでしょうか。カルーセルタイプのカードタイプは、広告としてその他SNSでも重宝されている、とても優れた機能になります。
ぜひ積極的に使ってみてはいかがでしょうか?
シナリオ型のカルーセル機能なら、スタッフが対応するLINEチャットの手間を0にしながら、問い合わせメールを1/3に減らすこともできます。